
ミミズと土
著:チャールズ・ダーウィン
出版社:平凡社
動物との暮らしを考える時、「土」と「水」と「太陽の光」は欠かせないテーマです。
進化論で著名なダーウィンの晩年の研究内容を記した書です。
ダーウィンが観察中にちょっとミミズに意地悪をして、
到底、巣穴に持って入れないようなモノを前にしたとき「どうしたらよいか悩むミミズ」の話は
生物学者の福岡伸一さんお話の中にもよく登場します。
デカルトが1637年に動物機械説を発表し、宗教観の追い風もあいまって、動物は人間のために利用してよいという思想が進み、更に、1980年代の産業革命により、安易に実験や戦争に動物が利用されるようになっていたころ……
ダーウィンは世論に逆行するかのように「進化論」を唱え、晩年にはミミズの研究をしていたと思うと、改めてその功績と信念の強さを感じずにはいられなくなるのではないでしょうか。

子供向けの本として
「ダーウィンのミミズの研究」
新妻 昭夫 文 / 杉田 比呂美 絵
もあります。
もちろんオトナも分かりやすい本ですが、読み聞かせ向きではありません。